環境 DNA を用いた江の川水系におけるオオカナダモの季節的繁茂特性の把握

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タイトル別名
  • EXAMINATION OF SEASONAL ENVIRONMENTAL FACTORS CAUSING<i>EGERIA DENSA </i>OVERGROWTH USING ENVIRONMENTAL DNA IN THE GONOKAWA RIVER

抄録

<p>流域における外来沈水植物の季節的な繁茂特性を把握することは,季節を通して繁茂する外来沈水植物群落を特定し,繁茂抑制対策を考案するうえで重要となる.しかし,流域網羅的に外来沈水植物の季節的なモニタリングを行うには,多大な時間や労力を要する.そこで,本研究では,効率的な生物モニタリング手法である環境 DNA 分析を用いて,水系スケールにおける外来沈水植物オオカナダモの季節的な繁茂特性を検討することを目的とした.本研究では,オオカナダモの異常繁茂が報告されている江の川水系を対象に,環境 DNA 分析を用いてオオカナダモの生長期及び衰退期の繁茂状況の把握を行った.さらに,衰退期から生長期にかけたオオカナダモ環境 DNA の濃度差と環境要因との関係を検討した.結果として,土師ダム下流区間において環境 DNA 濃度の増加が大きく,オオカナダモ群落面積の増加が相対的に高い傾向がみられた.さらに,衰退期から生長期にかけてオオカナダモが河床勾配の緩やかで,休眠期の河川水温が相対的に高い河川区間で増加しやすいことが示唆された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579444529013760
  • DOI
    10.11532/river.29.0_251
  • ISSN
    24366714
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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