温暖化を踏まえた新たな流域平均雨量の提案と洪水ピーク流量の関係性に関する考察

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タイトル別名
  • PROPOSING NEW BASIN AVERAGE RAINFALL TAKING INTO ACCOUNT GLOBAL WARMING AND DISCUSSION ON THE RELATIONSHIP WITH THE FLOOD PEAK DISCHARGE

抄録

<p>現在の治水計画では過去の降雨資料をもとに確率処理の後,降雨波形を計画規模相当に伸ばし,流出解析によって基本高水流量を決めている.しかし,治水計画で扱われる降雨は計画降雨継続時間内の流域平均雨量を用いており,降雨の時空間分布を厳密に考慮したものとなっていない.そのため,同じ総量となる降雨でも流出解析を介して得られる流量は幅があり,近年の災害を引き起こしてきた計画を超過する洪水に対して,降雨量との関係性を十分に説明することが困難な場合がある.本研究は,一事例として一級河川大和川水系を対象に,治水を目的とした合理的な降雨のサンプリングの検討を行った.従来の流域平均雨量に代わる,洪水到達を考慮した降雨を設定することで,洪水ピーク流量に直接寄与する降雨を扱った.これにより,従来では得られなかった降雨から流量への直接的な応答関係を議論することが可能となり,これまでの治水に潜在化する課題を解決する結果を得ることができた.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579444529046656
  • DOI
    10.11532/river.29.0_215
  • ISSN
    24366714
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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