蒸気養生を受けるプレキャストコンクリートの温度管理に関する検討

  • 櫻庭 浩樹
    (国研)土木研究所 先端材料資源研究センター
  • 古賀 裕久
    (国研)土木研究所 先端材料資源研究センター
  • 井上 幸一
    (一社)道路プレキャストコンクリート製品技術協会 技術委員会 指針部

書誌事項

タイトル別名
  • Temperature Control of Precast Concrete Subjected to Steam Curing

抄録

<p>プレキャストコンクリートは,強度発現を促進して早期に脱型等を行えるようにするため,蒸気養生を用いて製造されるが,過度にコンクリート温度が高くなると遅延エトリンガイト生成(DEF)による劣化が懸念される。本研究では,蒸気養生設備の実態調査および実際の製造を再現した条件で実験を行い,DEFを抑制するための温度管理方法を検討した。実験の結果より,蒸気を制御するための雰囲気温度の測定位置ならびに蒸気吹出口の仕様や位置に関する留意点を示した。また,部材が厚くマスコンクリートとしての検討が必要な場合には,製造条件によっては,DEFが生じうるコンクリート温度の目安である70℃を超えるおそれがあることを示した。</p>

収録刊行物

  • コンクリート工学

    コンクリート工学 60 (11), 993-1000, 2022

    公益社団法人 日本コンクリート工学会

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