内分泌・代謝疾患にともなう抑うつ,不安

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書誌事項

タイトル別名
  • Depression and Anxiety are Associated with Endocrine and Metabolic Disorders

抄録

<p>抑うつ・不安と内分泌・代謝疾患の関連は数多く指摘されている.甲状腺機能亢進症は古典的心身症の1つで,ストレスがバセドウ病の治療経過に影響することは広く知られるようになった.抑うつや不安もバセドウ病の治療経過に影響し,寛解率の低下と関連していることが示されている.糖尿病と抑うつは密接に関連し,糖尿病患者におけるうつ病の合併は多い.抑うつは,生理学的機序と行動医学的機序の両者を介して糖尿病患者の血糖コントロール悪化に影響する.また,diabetes distressやセルフスティグマが抑うつを介して血糖コントロールを悪化させる可能性も示唆されている.糖尿病と不安に関する研究はまだ少なく,不安がHbA1c高値やセルフケア行動の不足と関連するという報告がある一方,適度な不安が糖尿病合併症の進行に対してむしろよい影響を与える可能性も示唆されている.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 63 (6), 532-537, 2023

    一般社団法人 日本心身医学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579454814986496
  • DOI
    10.15064/jjpm.63.6_532
  • ISSN
    21895996
    03850307
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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