書誌事項
- タイトル別名
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- DIAGNOSTIC ASSESSMENT OF COMPOUND FLOODING BY STORM SURGES AND RIVER FLOODS IN JAPAN’S THREE MAJOR BAYS BASED ON d4PDF PROJECTION
抄録
<p> 本研究では,我が国の三大湾と周辺の一級水系を対象に,現在・将来気候条件における河口での高潮・河川の複合氾濫リスクについて,気候変動予測データをもとに診断的に評価した.気候変動予測メンバ内の最大高潮偏差と河川最大流量が同じ台風で発生する事例(極端事例)を抽出し解析した結果,将来ではこれら極端事例数はわずかに増加する傾向がみられた.また高潮偏差と河川流量のピーク時刻差については,全評価水系平均で将来気候において約0.7時間小さくなる傾向にある.また,現在でピーク時刻差が大きい水系ほど将来でのピーク時間短縮は大きくなった.これは河川流量の立ち上がりから最大流量までの所要時間が短縮されることで生じた変化によることもわかった.最後に各水系において,最大高潮時の流量上位10ケースを対象に流域面積とピーク時刻差の関係を調べた.その結果,将来ではケース毎のばらつきが小さくなる傾向がみられた.将来気候では様々な台風経路で高潮・洪水のピークが重なりやすくなることを示唆している.</p>
収録刊行物
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- 土木学会論文集
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土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579454815184256
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- ISSN
- 24366021
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可