マイクロバイオーム創薬の現状

DOI
  • 金 倫基
    慶應義塾大学 薬学部 創薬研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • The current situation in microbiome drug development

抄録

腸内細菌叢(腸内マイクロバイオータ)の構成異常(ディスバイオーシス)が多様な疾患と関連していることが、近年数多く報告されている。実際に、腸内ディスバイオーシスの改善が、疾患の治療や予防、病態軽減に結びつく可能性が示唆されている。そのため、腸内環境(マイクロバイオーム)を改善することにより、疾患を治療するマイクロバイオーム医薬品の開発に取り組む企業が世界中で設立されている。マイクロバイオーム医薬品の開発は、過去10年間で大きな関心を集めてきた。しかし、最近の臨床的および規制上のサクセスストーリーがある一方で、さまざまな理由から、複数のマイクロバイオーム創薬企業で事業の再編や見直しも起こっている。そこで、本稿ではマイクロバイオームに焦点を当てた創薬研究の開発状況について、筆者自身の経験も交えながら論じたいと思う。

収録刊行物

  • MEDCHEM NEWS

    MEDCHEM NEWS 33 (4), 170-175, 2023-11-01

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579454815387392
  • DOI
    10.14894/medchem.33.4_170
  • ISSN
    24328626
    24328618
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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