相米の仕舞い方

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • 相米慎二試論 (4)

抄録

本稿は、これまで(1)から(3)と時代を追って書き綴ってきた相⽶慎⼆試論の最終稿をなすものであり、2001 年の相⽶の死の前に撮影された『あ、春』『⾵花』という⼆作品の、相⽶映画のなかでの特殊性をとりあげ、「晩年」なきこの映画監督の、⾮⾃覚的ではあれそれなりの形をなした「仕舞い⽅」について論じる。この⼆作品は、相⽶映画の中⼼である 1980 年代の⼥優たちの「中年期」をことさらにとりあげ、ある種の「中年の時間」とその緩慢な危機を撮るものであるが、相⽶の突然の死によって、意図的せざる「最後の作品群」になっている。そこでの相⽶のあり⽅と、後の世代への連携についても触れる。

収録刊行物

  • 社藝堂

    社藝堂 10 (0), 61-76, 2023

    社会芸術学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579554291800960
  • DOI
    10.57360/shageido.10.0_61
  • ISSN
    2758156X
    21885516
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ