心臓外科手術後の繰り返す呼吸器合併症に対し,積極的な立位での下肢運動・歩行練習が人工呼吸器離脱に有用であった巨大左房の一症例

  • 天間 翔太
    自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター
  • 中川 泰宏
    自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター
  • 南雲 光則
    自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター

書誌事項

タイトル別名
  • シンゾウ ゲカ シュジュツゴ ノ クリカエス コキュウキ ガッペイショウ ニ タイシ,セッキョクテキ ナ リツイ デ ノ カシ ウンドウ ・ ホコウ レンシュウ ガ ジンコウ コキュウキ リダツ ニ ユウヨウ デ アッタ キョダイ サボウ ノ イチ ショウレイ

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説明

<p>[はじめに]心臓外科手術後,呼吸器合併症を繰り返し人工呼吸器離脱に難渋した巨大左房の症例を経験した.[症例紹介]症例は70歳代後半の男性である.僧帽弁閉鎖不全症,三尖弁閉鎖不全症による急性心不全と診断され,手術適応となった.[経過]僧帽弁置換術,三尖弁輪形成術後,無気肺や肺炎を繰り返した.介入時に人工呼吸器を外し,酸素吹き流し下で立位での下肢運動・歩行練習を継続したところ,人工呼吸器が離脱でき自宅退院に至った.[結論]心臓外科手術後,呼吸器合併症を繰り返す巨大左房の症例は,立位での下肢運動と歩行練習の積極的介入が人工呼吸器離脱に有用であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 理学療法とちぎ

    理学療法とちぎ 13 (1), 23-28, 2023

    一般社団法人 栃木県理学療法士会

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