屋内での平面歩行・階段昇降時の体幹加速度のHarmonic ratio解析

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タイトル別名
  • Analysis of Harmonic ratio during indoor environment

抄録

屋内での歩行評価の指標として、Harmonic ratio(HR)を応用する検討を行った。HRは歩行の周期性を利用し滑らかさを定量化する。被検者は健常な大学生5名(女性)とした。被検者の背部第10胸椎部レベルに3軸加速度センサーを装着し、平面歩行時と階段昇降時、加えて、手すりの利用を加えた5つの条件下で体幹加速度をサンプリング周波数200Hzで計測した。Z軸加速度データを基準にして、右、左、右の1歩行長ずつのデータを抽出した。1歩行長の3軸の加速度データから離散フーリエ変換をしたのち、HR解析を行った。平面歩行、階段昇降、手すり利用などの歩行シーンごとにHRから安定性の評価が可能か検討した。平面歩行が一番大きいHR値を示し、歩行の安定性があることを示した。一方、手すりをもつことで、HRには影響せず、歩調としての評価要素が大きいことが分かった。個人内で歩行の安定性を簡易に評価できる指標として有効活用できる可能性がある。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579675966381312
  • DOI
    10.24538/jhesp.46.0_89
  • ISSN
    24348007
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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