健康的な食行動の実践を支援するための日本版栄養プロファイルモデル試案の実行可能性調査:食習慣改善意欲の有無による横断的検討

書誌事項

タイトル別名
  • Feasibility Study of the Draft Japanese Nutrient Profile Model to Support Healthy Eating Behaviors: A Cross-sectional Study Focusing on the Motivation of Behavioral Change
  • ケンコウテキ ナ ショク コウドウ ノ ジッセン オ シエン スル タメ ノ ニホンバン エイヨウ プロファイルモデル シアン ノ ジッコウ カノウセイ チョウサ : ショク シュウカン カイゼン イヨク ノ ウム ニ ヨル オウダンテキ ケントウ

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抄録

<p>【目的】日本版栄養プロファイルモデル試案(以下,NPモデル試案)の実行可能性を検討するため,活用方法を啓発するための資料(以下,活用資料案)を作成し,インターネット調査を実施して食習慣改善意欲の有無による課題やニーズを把握した。</p><p>【方法】NPモデル試案及び諸外国の資料等を参照して活用資料案(全4頁,A3両面1枚)を作成し,18歳以上の消費者3,000名を対象にインターネット調査を実施した。国勢調査の性別,年代,地域の分布を考慮し,食習慣改善意欲は令和元年国民健康・栄養調査と同程度の割合を確保した。参加者は活用資料案を読み,NPモデル試案の活用可能性等を回答した。現在の食習慣改善意欲から,改善意欲なし群(n=1,187),改善意欲あり群(n=1,465),自身の食習慣に問題はない認識の群(n=348)の3群に分類し,回答状況を比較した。</p><p>【結果】活用資料案は,全頁で90%以上の参加者がわかりやすいと回答した。包装前面表示等において閾値を超えた栄養成分にマークがついていたら,とても・少し意識すると回答した者は,いずれの食品群でも改善意欲あり群が多く,合計で約70%を占めたが,改善意欲なし群ではいずれも約40%であった。</p><p>【結論】NPモデル試案に基づく包装前面表示等は,消費者の健康的な食行動の実践に影響を及ぼす可能性があり,特に食習慣の改善意欲がある者において活用可能性が高いことが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 81 (5), 246-259, 2023-10-01

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

参考文献 (9)*注記

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