動悸101例に対する西洋治療と漢方治療の現状とその有用性

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タイトル別名
  • Effectiveness of Western and Kampo Medicine in 101 Patients with Palpitation
  • ドウキ101レイ ニ タイスル セイヨウ チリョウ ト カンポウ チリョウ ノ ゲンジョウ ト ソノ ユウヨウセイ

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抄録

<p>動悸で外来受診する患者は多く,病的な動悸として不整脈を表現している場合もあり,その適切な診断は患者の心事故を防ぐために重要である。しかし胸苦しさや息切れを含めて動悸として訴えることがあり,病的意義を持たないことも多い。一方,漢方医学は疾患の有無によらず,患者の虚実に合わせて治療できるが,その有効性を多数例で検討した報告はない。我々は動悸101名を対象に,西洋医学診断を行い治療が必要とされたときはそれを優先(西洋医学単独,W 群:19名)し,西洋医学疾患が明らかでないか治療無効時には,漢方医学単独(K 群:62名),漢方・西洋併用(KW 群:20名)による治療を行い,その有効性を検討した。3群とも高い有効率(W 群:100%,K 群:96%,KW 群:100%)を示した。動悸に対して,西洋医学および漢方医学治療を使い分けることで症状改善に大きな効果が期待できる。</p>

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