抄録
本稿は,生徒にとって身近な場所の一つである学校で継続的な気象観測を行い,そこから得られたデータを気象の学習や授業においていかに活用することができるか,日本の特徴的な気象の一つである梅雨を題材として示したものである。2021 年の梅雨を対象として,筆者が行った気温と気圧の観測データ及び気象庁の降水量観測データを用いて,梅雨期とその前後の気象要素の特徴的な変化が実際にどのようにデータの中に表れているのか,また中学校の学習指導要領に記載されている事項に触れながらそれらの観測データを用いてどのような解析と考察を行うことができるのか示した。生徒にとって身近な学校という場における観測で得られたデータの活用により,日本の気象の特徴を定量的に,そして生徒の気象についての直接的な体験を含めることで実感を伴った理解が期待される。
収録刊行物
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- 教育研究実践報告誌
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教育研究実践報告誌 7 (1), 1-6, 2023-09-25
常葉大学教育学部初等教育課程 研究企画部会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579753348291456
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- ISSN
- 24360112
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可