青年期および成人期における自立・自律性と対人依存欲求および自尊感情との相互関連性に関する研究

DOI
  • 菱田 陽子
    大阪大学大学院大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科
  • 荒木 友希子
    大阪大学大学院大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科 金沢大学人間社会研究域人文学系

抄録

<p>本研究では,青年期および成人期の自立・自律性と,対人依存欲求および自尊感情との関係について検討した.その結果,「独自性」,「甘え」は「自身の課題や問題解決のために,他者からの具体的な援助を求めようとする」道具的依存欲求と関係があり,「影響受けやすさ」は「他者との情緒的で親密な関係を通して自らの安定を得る」情緒的依存欲求と関係していた.</p><p>自尊感情については,自己肯定感が高ければ高いほど,自立・自律性の「独自性」,「将来展望」,「感情統制」,「自立認識」は高くなることが明らかとなった.この結果は,自己肯定感が自立・自律性の獲得に重要な関わりがあることを示している.この自己肯定感によって適切な依存行動がなされ,自信を持ち,自己成長感を感じ,自立・自律性が高まることが示唆された.</p>

収録刊行物

  • 子どものこころと脳の発達

    子どものこころと脳の発達 14 (1), 77-86, 2023-11-30

    大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579753348403840
  • DOI
    10.34572/jcbd.14.1_77
  • ISSN
    24358819
    21851417
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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