太陽系小天体内での核酸塩基類の安定性の評価

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タイトル別名
  • Stability of nucleobases in small solar system bodies.

抄録

<p>地球外に多様な有機物が見つかっており、生命誕生への地球外有機物の寄与が注目されている。核酸塩基の生成の場としては分子雲中の星間塵が考えられている。隕石中の核酸塩基類の存在から、星間で生成された有機物は太陽系生成時に小天体内部に取り込まれ、その後に隕石などにより地球に供給されたと考えられる。本研究では小天体内部での核酸塩基類の安定性を検証するため、小天体を模擬した物質(ホルムアルデヒド:アンモニア:水)に核酸塩基類(アデニン,チミン,グアニン,シトシン,ウラシル)を加えγ線照射(60Co線源)を行い逆相HPLCによって分析した。塩基の種類によって安定性に差がみられ、プリン塩基のほうがピリミジン塩基よりも残存していた。実際の小天体環境では26Alの崩壊がほぼ終了する前には液体がほぼなくなっていたと考えられ、固体での安定性も調べる予定である。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579830882757888
  • DOI
    10.14862/geochemproc.70.0_118
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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