漏出メカニズム理解のための原位置試験<ハイドレート利用CCS技術開発のために>

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タイトル別名
  • In-situ Experiment on L-CO2 Seepage Mechanism at the Sea-Bottom

抄録

<p>1989年に沖縄トラフの海底で発見された天然の二酸化炭素水和物の産状をナチュラルアナログと考えたハイドレート利用CCS技術が多く提案されている。これらはCO2-H2O二成分系において二酸化炭素水和物が安定な温度圧力条件(代表的には4.4MPa以上かつ10℃以下)の堆積物中にまで、人為的に貯留された二酸化炭素が移行することを前提にしている。日本海で存在が確認されている表層型メタンハイドレートについては、海底面へハイドレートが到達している理由が、ハイドレート塊の実効的な浮力が十分大きくなるほどの、メタン気体の供給とハイドレート塊成長メカニズムとが存在することにある。二酸化炭素液体については、これらメカニズムが欠落しているために自己トラップ作用が十全に作用するものと推定される。以上のメカニズム推定を裏付けるべく、液体CO2を堆積物中に圧入する原位置試験を提案する。広く実用に供されている海域での地殻熱流量測定プローブを参考にした。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579830882769536
  • DOI
    10.14862/geochemproc.70.0_17
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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