広島大学付属練習船「豊潮丸」を使った海洋観測: 実習データからみる30年の広島湾の変化

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タイトル別名
  • The marine research using the training vessel "Toyoshio-maru" of the Hiroshima University

抄録

<p>本講演では、海洋環境の一つの指標として、透明度に着目し。広島大付属練習船「豊潮丸」を用いた最近30年程度の広島湾の沿岸環境の変化について考察した。透明度は水中の懸濁物(土砂や微生物)に影響をうけるが、近年ではクロロフィル量、植物プランクトン量、つまり基礎生産との関連が注目を集めている。今回の講演では毎年8月〜9月に広島湾で行った海洋観測実習で取得した透明度とCTD観測データを中心に解析を行った。解析を行った1983年から2023年までの約30年間で、どの地点においても透明度(Secchi Depth)は近年上昇する傾向がみられた。大阪湾や播磨灘、周防灘などでも透明度の同様な傾向が報告されており、近年の瀬戸内海における栄養塩の流入負荷削減による貧栄養の傾向と関連する可能性がある。講演では水中光量子データも合わせて解析し比較する予定である。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579830882773504
  • DOI
    10.14862/geochemproc.70.0_199
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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