比抵抗構造からみた火山熱水系と水蒸気噴火発生場

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タイトル別名
  • Volcanic hydrothermal system imaged from electrical resistivity structure

抄録

<p>火山のどこにマグマや地下水があり、どのような状態で存在しているのかを知ることは、火山活動を理解する上で極めて重要である。我々は、電磁場観測から火山体内部の比抵抗という物性の分布を調査し、火山内部の物質の違いや状態を間接的に知ろうとしている。これまでに、水蒸気噴火を繰り返してきた火山において、活動火口周辺の稠密な調査から浅部比抵抗構造を明らかにしてきた。その結果、低い比抵抗値を示す熱水変質した透水性の悪い岩石層(キャップロック)と、その直下のやや高い比抵抗値を示す領域が地下浅所に共通して検出された。このやや高い比抵抗値を示す領域が蒸気の卓越したガス溜りであり、水蒸気噴火の準備領域ではないかと考えている。さらに草津白根山では、深部のマグマ溜りからその上部に発達した高塩濃度領域のイメージングに成功している。複数の低浸透率のバリアが火山活動をコントロールしていると考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579830882787456
  • DOI
    10.14862/geochemproc.70.0_157
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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