日本海中新統珪藻質堆積物から復元されたGe/Si比

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  • Ge/Si Ratios Reconstructed from the Miocene Diatomaceous Sediments in the Japan Sea

抄録

<p>中期中新世から後期中新世にかけては、地球表層が温暖な状態から寒冷な状態へと移行した時期として知られている。当時、日本海を含む北太平洋広域で珪藻質堆積物が形成され、珪藻質堆積物に伴う有機炭素の埋没が炭素循環を通じて当時の全球的寒冷化に大きな影響を及ぼした可能性が提唱されている。本研究では新潟県佐渡島と石川県珠洲市に分布する日本海中新統珪藻質堆積物から珪藻殻を分離し、そのGe/Si比を復元することで、当時のケイ素循環に関する情報の取得を目指した。得られた中新世の日本海のGe/Si比は外洋の値よりも高く、その原因として海洋表層における溶存シリカの枯渇や高いGe/Si比を持つ熱水系の寄与などが考えられ、これら原因の特定によって当時の日本海珪藻質堆積物の形成過程の解明が期待される。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579830882853120
  • DOI
    10.14862/geochemproc.70.0_96
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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