完新世炭酸塩コンクリーションの<sup>14</sup>C分析から探る形成プロセス

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タイトル別名
  • Unraveling the formation process of Holocene carbonate concretions through <sup>14</sup>C analysis

抄録

<p>炭酸塩コンクリーションの形成には、生物等の有機物の供給が関与していると考えられているが、その形成初期段階の詳細なプロセスを解き明かすには至ってない。そこで、我々は、まず、炭酸塩コンクリーションが生物の死後どのくらいで形成されたかを明らかにすることを目的として研究を進めてきた。南ほか(2022)は、名古屋港周縁の沖積層から採取された炭酸塩コンクリーション試料の生物遺骸と、その周辺のコンクリーション部の放射性炭素年代測定を行い、両者がほぼ同じ年代(8000-7800 cal BP)であり、この試料が生物の死後、急速にコンクリーション化して形成された可能性を示した。本研究では、清水港で採取されたコンクリーション試料に対し、名古屋港コンクリーションで用いたのと同様の手法を用いて形成年代を正確に求め、両者のコンクリーションから得られた結果を総括することにより、炭酸塩コンクリーションの形成プロセスを探る。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579830882868224
  • DOI
    10.14862/geochemproc.70.0_222
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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