異なる速度低下を用いたレジスタンスエクササイズと スプリントインターバルトレーニングが最大酸素摂取量に与える影響(生)

DOI

抄録

<p>【背景】スプリントインターバルトレーニング(SIT)は、少ない仕事量で最大酸素摂取量(VO2max)を高めることができる。現在、SITとレジスタンスエクササイズ(RE)との併用が、SIT時のパワー発揮およびトレーニング効果に与える影響は明らかになっていない。そこで本研究は、異なる速度低下(Velocity loss:VL)を用いたREがSIT実施後の血中乳酸濃度(La)および長期的な VO2maxの変化に与える影響を検討する。【方法】対象者は、成人16名(男性13名、女性3名:年齢23.5±3.7歳)とした。REは、80%1RMのパラレルスクワット(SQ)を4セット(休息4分)で行った。挙上回数は、各セットの最高速度から10%低下(VL10)または、40%低下(VL40)した地点でセットを終了し、対象者は、SITのみ(SIT群)、10%とSIT(VL10群)、VL40%とSIT(VL40群)の3群をランダムに振り分けた。SITは自転車エルゴメーターを用いて、10秒の全力運動と80秒の休息を6回行った。急性反応として、SIT直後のLaを測定し、3週間計6回のトレーニング前後にVO2maxを測定した。【結果】対象者のVO2maxは44.9±6.9ml/kg/minであった。SIT後のLaにおいて、VL40群:16.2±1.9mmol/L、VL10群:14±3.6mmol/L、SIT群:12.6±2.3mmol/Lの順に高かった。VO2maxの変化率は同等であった (SIT群::2.2%、VL10群:3.5%、VL40群:3.1%)。【結論】異なる速度低下を用いたレジスタンスエクササイズは、スプリントインターバルトレーニング後の血中乳酸濃度に影響するが、3週間の最大酸素摂取量の変化には影響しない。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579830883146880
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.73.0_169
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ