パーク or / and ストリート(哲,社)

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  • 相反するスケートボード文化の対立と共存

Abstract

<p>2020東京オリンピックにおいて、スケートボードは華々しいデビューを飾り、開催国である日本人のオリンピックメダリストを多数輩出した。しかし、2020東京オリンピックの追加競技としてスケートボードの採用が決定したとき、スケートボードをオリンピックにふさわしいスポーツとして受け入れた人々は、どれほど存在したのであろうか。また、オリンピック閉幕後、スケートボードパークの建設が進む一方で、「スケートボード禁止」という警告を無視して、公園や路上で滑走するスケーターたちへの非難の声が、これまで以上にメディア等で扱われるようになった。このような非難はオリンピックに採用されたにもかかわらず「スポーツ」としての認知が進んでいないことを示すだけでなく、スケートボードをオリンピックに採用したことへの疑問や批判を再燃させている。なかでも、スケートボーダーが街中を滑走し、騒音や器物損壊といった問題を生じさせた場合、市民やスケートボード関係者は、スケートボーダーのマナー改善を訴えることが多い。同時に、街中/ストリートでのスケーティングではなく、決められた時間と場所でのスケーティング、つまり、スケートボードパークにおいて周囲への配慮に基づいたスケーティングが求められる。当然のことながら、このようなスケートボーダーへの批判や要望は重要であるが、スケートボーダーのマナー改善を訴えるのみでは、スケートボードが抱えている課題を解決するには「限界がある」と言わざるをえない。この限界をどのようにして乗り越えるのか、その方策の検討を試みる。</p>

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