ストーマ周囲皮膚障害

DOI
  • 白石 卓也
    群馬大学大学院医学系研究科 総合外科学講座
  • 廣畑 梓
    大宮胃腸内科クリニック
  • 西澤 祐吏
    国立がん研究センター東病院 大腸外科・クオリティマネジメント室

書誌事項

タイトル別名
  • Peristomal skin trouble

抄録

<p> ストーマ周囲皮膚障害はストーマ周囲皮膚合併症とも呼ばれ、ストーマ関連合併症の中で最も高い頻度でみられる。ストーマ周囲皮膚障害は、ストーマ管理を困難にし、かゆみや痛みといった症状を引き起こして患者のQuality of Lifeを低下させるだけではなく、装具交換頻度や医療機関受診頻度の増加によって経済的な負担もまねく。初期に適切なケアがなされないと重症化しやすく、身体的苦痛が生じるだけでなく、装具を装着できない状態に陥いることも多い。</p><p> したがって、ストーマ周囲皮膚障害を発生させないように、そのリスク因子を把握してストーマを造設することや、重症化させないよう早期発見することが重要である。また、確実なセルフケア指導と社会生活を見据えたストーマケアや継続的なフォローアップ体制を確立することも大切である。</p><p> 本総説では、ストーマ周囲皮膚障害の定義と病態、発生頻度とリスク因子、予防のためのストーマ造設方法、予防および重症化予防のためのアセスメント方法、病院内でのアセスメントツール活用効果、治療法、チーム医療の重要性について概説する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579830883526144
  • DOI
    10.32158/jsscr.39.3_146
  • ISSN
    24343056
    18820115
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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