抄録
<p>【はじめに】肩関節後方脱臼骨折は肩関節脱臼中0.9%と稀な疾患である.当院にて肩関節後方脱臼骨折に対して観血的整復固定術を施行した3症例の治療成績を報告する.【症例】年齢は52・41・46歳,全例男性であった.受傷機転はバイク事故2例,転落外傷1例と高エネルギー外傷であった.いずれも上腕骨頭関節面前方の陥没骨折を有し,1例は大小結節骨折を含む4part骨折,2例は2part骨折であった.それぞれ,受傷4・5・12日目に手術を行った.全例Deltopectoral approachで進入し,骨頭骨片をjoy stick法にて整復してプレート固定を行った.3例いずれも術後3か月で骨癒合を認め,術後再脱臼は認めなかった.JOA scoreはそれぞれ最終観察時に100,100,97点と良好な結果であった.【結語】肩関節後方脱臼骨折はDeltopectoral approachでの観血的脱臼整復,プレート固定で良好な結果を得ることができる可能性がある.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (3), 513-517, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579830883563008
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可