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説明
<p>【目的】脊椎転移に対する後方固定術後のスクリューのゆるみに影響しうる因子について検討すること.【対象と方法】2017年1月~2020年2月に脊椎転移に対し後方固定術を行なった33例を対象とした.平均手術時年齢は66.8歳,術後平均7.5ヶ月で評価した.ゆるみは画像上スクリュー周囲に1mm以上のradiolucent zoneを認めるものとした.【結果】固定範囲における術前後の矢状面アライメント変化が大きいほどゆるみを生じていた.通常の展開で固定したOpen群と経皮的スクリューを用いたpercutaneous pedicle screw(PPS)群ではゆるみに有意差はなかったが,術前後アライメント変化はPPS群で有意に大きかった.PPS群の中で,ゆるみを生じた群では生じていない群に比較しアライメント変化が大きい傾向にあった.【考察】Open群ではアライメントにあわせたロッドを連結するのに対し,PPSではロッドをスクリューに押し込むよう連結するため,インプラントに負荷がかかり,ゆるみが生じやすいことが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (3), 579-581, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579830883571328
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可