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説明
<p>【目的】特発性大腿骨頭壊死症(ONFH)の予後因子として海外では壊死体積や壊死のサイズが頻用される一方,日本ではType分類が重視され,Type B/C1では圧潰進行が静止する場合もあるとの報告があるが,一定の見解は得られていない.今回Type B/C1での圧潰進行に関連する因子を検証した.【方法】2010年1月-2017年8月に当科を受診したONFH症例の中で,発症後1年以上保存的に経過観察し得たType B/C1の39例41股を対象とした.単純X線で発症時から各受診時の圧潰幅を計測し,1mm以上の圧潰進行の頻度を調査した.また単純MRIを用い壊死体積(%),サイズを表すCombined Necrotic Angle,深さを表すNecrotic Depth Ratioを評価し,圧潰進行の有無と比較した.【結果】41股中25股(60.9%)で1mm以上の圧潰進行を認めた.圧潰進行群では圧潰非進行群と比べ,壊死体積,Combined Necrotic Angle,Necrotic Depth Ratioはいずれも有意に高値であった.【考察】Type B/C1で壊死体積やサイズ,壊死の深さを加味することで圧潰進行の予測に有用であった.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (3), 445-447, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579830883585152
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可