抄録
<p>飯塚病院式大腿骨近位部骨折術翌日転科システム(Fix and Relay以下FR)というユニークな連携を紹介したい.FRは,患者の抱える問題が「高齢者の骨折」から「骨折した高齢者」へと変換したタイミングで,主科が整形外科ら総合診療科へ,主治医が整形外科医からホスピタリストへ変換するシステムである.2022年4月から8月の間にFRを行った55例患者を対象とした.2015年に当院で手術加療を行った214例を対照群として統計学的に比較検討を行った.検討項目は,早期手術,遅延理由,合併症(総数,重篤なもの,死亡),退院時骨粗鬆症治療率,入院期間とした.その結果,早期手術が有意に少なく,退院時骨粗鬆症治療率が向上していた.合併症や死亡率は変わらなかった.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (4), 611-618, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579830883588352
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可