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説明
<p>脊椎海綿状血管腫は椎体発生のものが主で椎体外に発生することは比較的稀である.今回,椎体外に発生した脊椎硬膜外海綿状血管腫を2例経験したので報告する.【症例1】75歳男性.両下肢の脱力と歩行障害を主訴に当院紹介受診.MRIでT4−7の硬膜背側に腫瘍性病変を認めた.造影CTでは流入血管を認めたため塞栓術を施行し腫瘍摘出術を施行.病理検査で海綿状血管腫と診断.術後,歩行障害の改善を認めた.【症例2】81歳男性.歩行障害を主訴に当院紹介受診.MRIでT7/8の硬膜外にダンベル型の腫瘍性病変を認めた.造影CTで流入血管を認めたため塞栓術を施行し腫瘍摘出術を施行.病理検査で海綿状血管腫と診断.術後,歩行障害の改善を認めた.【結語】海綿状血管腫は手術により改善が期待できる腫瘍であり,今回は2症例とも手術により改善を認めた.術前の塞栓術の必要性に関しては議論の分かれるところであり,文献的考察も含め報告する.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (3), 582-586, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579830883593856
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可