算数科授業における振り返りを用いた教師の介入に関する考察
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of Teacher Intervention Using Reflection in an Arithmetic Classroom
- Based on the Viewpoint of Theory of Didactical Situations
- ―教授学的状況理論の視点から―
抄録
<p>本稿の目的は,算数科授業における,学習者の振り返りへの教師の介入の効果を教授学的状況理論の視点から考察することである.とりわけ,中尾(2021)が開発したLEADカードを用いた振り返りにおいて,過去の学習者の振り返りを授業内で取り上げることによる教師の介入について考察することを目的とする.学習者の振り返りが学習環境に組み込まれることで,振り返りとの相互作用が生じ,それによって学習が進展することを仮説として,小学校第4学年「角と角度」の単元を事例に考察を行った.</p><p>その結果,過去の学習者の振り返りを授業内で取り上げることによる教師の介入は,振り返りそのものが学習環境となり,学習者のアイディアを増やしたり,学習者自身が自分なりの考えをもって方法を説明したり方法の良し悪しを判断しようとしたりするようになることへのアプローチとして有効であることがわかった.</p>
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 38 (2), 285-290, 2023-12-09
一般社団法人 日本科学教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579852781500800
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可