科学技術の社会問題としてのゲノム編集を題材とした小学生向け教育プログラムの評価

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Elementary Socio-Scientific Issues Education Program for Genome Editing
  • Focusing on Changing Process of Perception of Risk
  • リスク重視傾向の変化過程の検討

抄録

<p>筆者らは,科学技術の社会問題としてのゲノム編集を題材に,ゲノム編集魚の開発・販売に対して,それらのリスクとベネフィットのトレードオフを考慮した意思決定を目指す小学生向け教育プログラムの開発と評価を行っている.本研究においては,リスク対策を考案する学習活動を経験した後でも意思決定時にリスクを重視する傾向があったことの要因を探索するために,意思決定におけるリスク重視傾向の変化過程を検討した.具体的には,プログラム内で計3回実施した意思決定時のリスク重視傾向の変化パターンを抽出するとともに,プログラム終了後に実施した児童への面接調査の回答に基づいて,その変化過程の背後にあるリスクに対する児童の認識を事例的に分析した.児童が評定したリスク重視傾向を分析した結果,次の4つの変化パターンが抽出された.(1)リスク重視が持続,(2)非リスク重視からリスク重視へ変化,(3)非リスク重視が持続,(4)リスク重視から非リスク重視へ変化.変化パターンごとにリスクに対する児童の認識を事例的に分析した結果,プログラム終了後において非リスク重視であった児童はリスク対策によってリスクを軽減できると認識していた一方で,リスク重視であった児童はリスク対策ではリスクを軽減できないと認識していたことが示された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579852781544704
  • DOI
    10.14935/jsser.38.2_219
  • ISSN
    18824684
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ