溶解していく文学者たちの〈近代〉

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書誌事項

タイトル別名
  • Dissolving Literary Modernism: Sanjūgo Naoki, Kan Kikuchi, Shūsei Tokuda at the Panel of Art and Literature
  • ――文芸懇話会と直木三十五・菊池寛・徳田秋声など――

抄録

<p>満州事変あたりを境に、明治以降、様々な領域で積み重ねられてきた日本の〈近代〉が溶解をはじめ、いわゆるファシズム的風潮が顕在化していく。直木三十五と内務省警保局長松本学との会談に端を発した文芸懇話会は、その文学上の現れとみなしうる。本稿ではこの会に焦点をあて、菊池寛から徳田秋声のような純文学派に至る文学者たちが、なぜ自発的にそこに巻き込まれ、自らの〈近代〉を喪失することになったのかという点について、当時の文壇における重層的な論理に即しながら考察することにする。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 67 (11), 24-34, 2018-11-10

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579863862948224
  • DOI
    10.20620/nihonbungaku.67.11_24
  • ISSN
    24241202
    03869903
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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