1927年ミシシッピ川大洪水における避難所の地域格差―災害と人種差別の関係史―

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  • The Regional Differences in Relief Camps in the Mississippi River Flood of 1927: History of Relationship between Disasters and Racial Discrimination.

説明

アメリカの洪水史上,最大の水没面積となった1927年ミシシッピ川大洪水は黒人被災者に対する人種差別を際立たせた。その一方,避難所の待遇は地域ごとに異なった。黒人指導者は黒人シェアクロッパーを拘束し,強制的に働かせる避難体制を批判した。これに対して黒人諮問委員会は避難所内の人種問題を否定したうえで,配給物資の不足等による被災黒人の不平不満と結論付けた。本稿は1927年ミシシッピ川大洪水の避難所となったルイジアナ州ニューオーリンズ,テネシー州メンフィス,ミシシッピ州グリーンヴィルを比較検討し,災害と人種差別の関係を考察する。

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