地域災害医療における音楽の貢献可能性

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書誌事項

タイトル別名
  • The Potential Contribution of Music to Disaster Medical Care in the Community
  • -The Challenge of the Narita Junior String Orchestra “Disaster and Music” Exploration Team, Chiba Prefecture-
  • - 千葉県・成田ジュニアストリングオーケストラ「災害と音楽」探究チームの挑戦-

抄録

本論文は、長期化するコロナ禍において、「音楽は不要不急の存在」との世論から活動に大きな 制約を受け続けた成田ジュニアストリングオーケストラの高校生コンサートマスターが、自らの 演奏活動により地域の災害医療や防災教育・啓発が抱える課題解決に挑んだ探究活動の実践報告 である。地域災害医療サイクルの予兆期、慢性期、静穏期に対して地域のアマチュア音楽家が貢 献できることを考え、ジュニアオーケストラの仲間と地域探究チームを立ち上げて「演奏を通じ た防災意識の啓発(予兆期)」、「被災地での慰問演奏(慢性期)」、「アイヌ民族音楽による自然災 害の伝承方法を取り入れた新たな防災音楽てんでんこの開発(静穏期)」に取り組んだ。被災地に おける災害記憶や防災危機意識の伝承、音楽による被災者の癒しへの貢献など、地域防災や災害 医療で課題とされていることについて、高校生音楽家が自らの演奏活動により解決しようと活動 したものである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579908260987392
  • DOI
    10.51004/rjde.3.2_95
  • ISSN
    24366315
    24359556
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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