ソーシャルネットワーキングサービスアプリLINEを用いた遠隔運動教室の試み

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タイトル別名
  • A trial of remote exercise classes using the social networking service application LINE

抄録

<p>地域における介護予防運動教室は,高齢者の介護予防として重要であるが,人材不足や予算制限により全ての地域において同様のサービスを受けられるわけではない.オンラインによる遠隔運動教室がこれらの問題の解決に寄与する可能性があるが,安全性の確保と,高齢者のデジタルデバイスの操作性の課題を解決する必要がある.これらの問題を解決するために,運動教室を実施中,足下の動きをモニターし転倒を防ぐ目的でマットの配布を行い,双方向性の動画共有を行う事で安全性を確保した.また高齢者においても普及しているソーシャルネットワーキングサービスの一つであるLINEのグループビデオ機能を用いることで操作性の解決を試みた.これらの仕組みを構築した上で,地域在住高齢者25名を対象に単群前後比較試験を行った.運動教室開始前に骨折して離脱した1名,運動教室実施中に病院通院や家庭都合で継続できなくなった3名を除いて21名が欠席することなく遠隔運動教室を完遂できた.運動教室実施中の転倒や関節痛悪化,血圧上昇などの有害事象は発生しなかった.これらのことから安全性と操作性における工夫を行った遠隔運動教室は実行可能性が高いと考えられ,今後の遠隔運動教室の実用化において期待できる結果が示された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580085009112448
  • DOI
    10.60317/rehabdx.1.2_41
  • ISSN
    27587258
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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