食品中の亜硝酸ナトリウム分析法の妥当性確認

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タイトル別名
  • Validation of Method for Nitrite Determination in Foods
  • ショクヒン チュウ ノ アショウサン ナトリウム ブンセキホウ ノ ダトウセイ カクニン

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抄録

<p>「第2版 食品中の食品添加物分析法」に収載されている亜硝酸ナトリウム分析法(2版法)では,試料によっては試験溶液が混濁し,ろ過が困難となる場合がある.近年,これらの問題点を解消した改良分析法が報告された.そこで,その改良分析法について,2版法の改正を視野に,単一試験室による妥当性確認を行い,8機関で共同実験を行った.亜硝酸ナトリウム表示のないたらこ,魚肉ソーセージ,ハムを用い,使用基準の上限量を添加濃度として単一試験室による妥当性確認を実施した結果,真度88~92%,併行精度2.0~3.0%,室内精度3.2~4.3%と推定され,目標値(真度:70~120%,室内精度:15%未満,併行精度:室内精度以下)を満たしていた.また.共同実験では,同じ3試料を配布し,各機関において定量下限値の2倍および使用基準の上限量の2濃度を添加し併行分析(n=3)した.得られた分析値から推定された真度は82~95%,併行精度は2.3~5.8%,室間再現精度は3.5~11%であった.以上より,本研究で検証した分析法は,食品中の亜硝酸根の測定に有用と考えられ,2版法の改正法としても妥当であることが示された.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 64 (6), 240-245, 2023-12-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (2)*注記

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