書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Cultivar, Growth, and Environmental Factors on Lutein Content in Spinach (<i>Spinacia oleracea</i>) for Processing
- ヒンシュ,セイチョウ オヨビ キショウ ヨウイン ガ カコウ ・ ギョウムヨウ ホウレンソウ ニ オケル ルテイン ガンリョウ ニ オヨボス エイキョウ
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抄録
<p>ルテインはホウレンソウに多く含まれる機能性成分の一つである.加工・業務用ホウレンソウにおけるルテイン含量の安定化・高含量化技術の基礎的知見を得るために,冬どりおよび春どり栽培において,品種,生育日数および間引きによる成長量の差異がルテイン含量に及ぼす影響および気象要因とルテイン含量との関係を検討した.冬どりおよび春どり栽培では生育に伴いルテイン含量が増加した.冬どり栽培では品種間差が認められ,さらに気象要因とルテイン含量は無相関であったが,低温が影響すると考えられる水分吸収阻害による水分濃縮効果がルテイン含量に影響を及ぼしている可能性があると推察された.春どり栽培では,間引きにより株重および葉身重が放任区に対して約2倍に増加したがルテイン含量への影響は認められなかった.また,気象要因とルテイン含量は,平均気温,最高気温および日照時間で有意な正の相関,降水量で有意な負の相関が認められた.生育を前半と後半に分けて草丈と株重量がルテイン含量に及ぼす影響を調べたところ,生育前半では有意な回帰直線が得られたが,生育後半では得られなかった.さらに,生育前半から後半にかけてルテイン含量が減少したことが認められ,ルテイン含量の減少には花芽分化・発達が関与していることが推察された.以上より,加工・業務用ホウレンソウのルテイン含量の変動要因として,品種,気象要因および花芽分化・発達が考えられた.</p>
収録刊行物
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- 園芸学研究
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園芸学研究 22 (4), 287-294, 2023
一般社団法人 園芸学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390580143067871872
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- NII書誌ID
- AA11608561
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- ISSN
- 18803571
- 13472658
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- NDL書誌ID
- 033122874
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可