石油精製のための担持金属触媒 · 触媒マトリックスの調製法と機能に関する基礎的研究

  • 石原 篤
    三重大学大学院工学研究科応用化学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Fundamental Study of the Preparation Method and Functions of Supported Metal Catalysts and Catalytic Matrices for Petroleum Refining

この論文をさがす

抄録

<p>接触分解触媒の研究において,新しいマトリックスの調製法と接触分解での機能に着目し,様々な階層構造触媒を調製した。メソ孔成分からなるマトリックスの触媒への導入が活性を向上させ,ゼオライトの機能に大きく影響することを示した。ゲル骨格補強法はゼオライト含有階層構造触媒の製造に有効に働き,触媒の活性と選択性を向上させた。また,キュリー · ポイント · パイロライザー法を用いて,巨大分子の接触分解を解析することで触媒性能を評価できることを示した。水素化分解触媒の研究では,ゼオライトとAl2O3からなる複合担体に,NiMoとPtとを担持した触媒を用いて,油脂やFAMEを低圧で処理し,芳香族と水素を製造する環化脱水素化分解を初めて提案した。接触改質触媒の研究では,n-ペンタンの環化脱水素による芳香族製造を,Zn(Ga)交換H-ZSM-5とAl2O3との混合触媒を用いて行い,Al2O3の存在が芳香族選択性に影響を及ぼすことを見出した。また,C2〜C4オレフィン間のDiels–Alder反応による二量化によって,芳香族が生成することを示した。</p>

収録刊行物

参考文献 (119)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ