京都北山, 八丁平湿原から採取したコア試料の層序と年代

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  • Stratigraphy and age of sediment cores from the Hatchodaira moor, Kyoto-Kitayama area, west-central Honshu, Japan

抄録

琵琶湖に注ぐ安曇川水系の江賀谷川を水源付近の標高800~820メートルに位置する八丁平は、AT(約30cal ka BP)とU-Oki(約10.2cal ka BP)テフラが検出され、最近3万年間の環境変遷が復元されている。K-Ahテフラ(約7.3cal ka BP)は発見されておらず、堆積記録の推移を考慮する必要がある。本研究では、湿地(約200m範囲)から5か所、支谷の2か所の計7か所からコア試料を採取した。下部層準は、地表から100cm近くの砂礫層に当たるため採取できなかった。コア試料の層相観察、X線撮影、色調測定、初磁化率測定、元素分析(C、N、S)、含泥率測定、14C年代測定を行った。地点5の河岸露頭から約13.4cal ka BPの年代が得られた。深度85cm付近からATに対比される火山ガラス(再堆積)が検出されたが、U-OkiとK-Ahは見つからなかった。八丁平では最新の完新世サイクルではK-Ah前後の記録が残っていない可能性が高い。

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