大学との共同研究からの創薬

書誌事項

タイトル別名
  • Drug discovery leveraging collaboration with universities

抄録

<p>Chordia Therapeutics株式会社は2017年11月に武田薬品工業株式会社からスピンアウトして創業したバイオベンチャーです。当社は5つの低分子抗がん薬パイプラインの研究と開発を進めていますが、そのうちのMALT-1阻害剤は既に内資製薬メーカーに全世界での権利を導出し臨床試験が開始されています。MALT-1阻害剤のルーツは武田薬品時代に共同創業者が開始した京都大学との共同研究であり、製薬会社からのスピンアウトベンチャーであると同時に大学発ベンチャーの特徴も併せ持つことが当社の強みであります。当社のリードパイプラインであるCLK阻害剤CTX-712はスプライシングを変化させて過剰なRNA制御ストレスを発生させることによってがん細胞を死滅させる全く新しい作用機序を有する経口投与可能な抗がん剤候補です。現在、First in Humanの第1相臨床試験を本邦にて実施中で、複数のがん種における有効性と管理可能な安全性プロファイルが確認されており、Proof of Conceptが確立されています。また、将来的なグローバル展開を目指すべく、米国での第1/2相臨床試験も開始しています。私たちは、大学との共同研究を活用して、日本発で世界初の新しい抗がん薬を一日でも早く世界中の患者様にお届けすることを目指して、更なる研究開発を進めていきます。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ