就職活動および「やりたいこと探し」の不安とメンタルヘルス ・予期的社会化の関連

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  • ―コーピング、ソーシャル・キャピタルによる媒介・調整効果―

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就職活動に対してはインターンシップやジョブ型、実施スケジュール等、さまざまな観点で議論が行われているが、当事者である学生が議論の中心に置かれていない現状があると考える。本稿では、学生にとって就職活動がストレスフルなものであるという認識のもと、学生、企業双方にとってより良いマッチングを検討するため、就職活動への不安と「やりたいこと探し」の不安によるメンタルヘルスおよび予期的社会化への影響を検討した。結果、就職活動への不安はメンタルヘルス、予期的社会化ともに明確な関連が見られなかった。一方、「やりたいこと探し」の不安はメンタルヘルスを悪化させ、予期的社会化を阻害していた。さらに、コーピングによる間接効果を媒介分析によって検討した結果、「やりたいこと探し」の不安による直接効果のみが有意であり、メンタルヘルスへの悪影響、予期的社会化の阻害はコーピングによって抑制されなかった。メンタルヘルス、予期的社会化という学生側、企業側のアウトカムへのデメリットを踏まえ、採用選考で問われる「やりたいこと」のあり方を議論していく必要がある。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390580217716309376
  • DOI
    10.34391/works.68.0_1
  • ISSN
    24350753
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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