イメージング技術を応用した神経活動計測

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タイトル別名
  • Imaging Neural Activity with Imaging Technology

抄録

<p>高次脳機能の仕組みはとても複雑かつ難解であり,解明が期待される現代科学の究極の課題の1つである.高次脳機能はニューロンが構成する複雑なネットワークの上に成り立っているため,その働きを明らかにするためには,基本素子となる個々のニューロンの活動や情報処理機構について理解することが重要である.近年,ニューロンの電気的活動を光学シグナルに変換する活動イメージング技術が急速な発展を遂げている.活動イメージングのための高感度な蛍光プローブの開発により,生体脳(in vivo)においても1細胞レベルの解像度を保ったまま数百~数万個のニューロンの電気的活動を同時に記録することが可能となった.さらには,樹状突起スパインなどのニューロンの微小構造においてもその電気的活動のイメージングが生体脳においても可能である.本稿では,神経活動を可視化するための蛍光プローブ(カルシウムセンサーならびに膜電位センサー)の特徴について紹介する.</p>

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参考文献 (38)*注記

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