視覚野応答測定中の眼位変動に対しロバストな網膜地図推定法
抄録
<p>⼤脳⽪質の視覚野には、網膜との間にトポグラフィックな神経投射が存在し、その構造は網膜地図と呼ばれる。網膜地図は、視野⽋損の診断や、⼈⼯網膜や光遺伝学等を⽤いた視覚再建術の評価などにおいて重要な役割を果たす。これまで、網膜地図の推定アルゴリズムが複数提案されてきたが、⽪質応答の定量化過程で同期平均法の利⽤を必須としていた。そのため、測定中に眼位が変動しないことが前提となっていた。動物実験でこの条件を満たすためには、眼球の固定と⿇酔が必要となる。しかし、動物にとってストレスとなり、また⿇酔による⽪質応答の減弱や変容による問題がある。これらの問題を解決するために、我々は単純化した網膜‧視覚野系モデルに基づいた新規網膜地図推定法を開発した。この⽅法は同期平均法を⽤いないため、原理的には応答測定中における間⽋的な眼位変動に対してロバストに網膜地図を推定できるという特⻑がある。本発表では提案法の概要を紹介するとともに、⾃発眼位変動がある安静覚醒状態マウスの網膜地図を推定した結果を示す。他手法との比較に基づき、本⼿法の有⽤性を明らかにする。</p>
収録刊行物
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- 生体医工学
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生体医工学 Annual61 (Abstract), 157_1-157_1, 2023
公益社団法人 日本生体医工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390580295543923456
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- ISSN
- 18814379
- 1347443X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可