ワーケーション中およびその前後の心理指標と心拍数の変化について

DOI

抄録

<p>新しい働き⽅の⼀つにワーケーションがある.これは,ワークとバケーションを組み合わせた造語で,観光地などで働くことにより休暇を楽しみながら働くことで⽣産性の向上などの効果が期待されている働き⽅である.本研究では,ワーケーションが⼼理状態に与える影響について客観的に検証するため,ワーケーションの参加者を対象にして,仕事内容毎に⼼理状態を評価するESMアンケートとポジティブ⼼理学などで⽇常⽣活における⼼理状態を評価する⽇常経験アンケートによる評価,それにウェアラブルデバイス(fitbit)を⽤いてワーケーション中とその前後の約1週間に渡り,⼼拍数ならびに歩数の同時計測を⾏った.今回の報告では,仕事内容がデスクワークの時に限定し,ワーケーションが⼼理状態に与える影響について⼼拍数の変化と合わせて解析を⾏なった.なお⼼拍数は運動負荷による影響を除いたワーケーション中,ならびにワーケーション前後の平均⼼拍数を⽤いて検証した.その結果,多くの被験者でワーケーション中に最も平均⼼拍数が⾼くなる傾向があり,ワーケーション前後において,オフィスや⾃宅からのテレワークで働く際に⽐べ交感神経が優位になることが⽰された.また,⽇常経験アンケートのうちポジティブな⼼理指標と⽐較を⾏った結果,ワーケーション前からワーケーション中にかけて⼼拍数が増加するときポジティブな⼼理指標が上昇する被験者が多く⾒られた.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual61 (Abstract), 243_1-243_1, 2023

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580295544020480
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual61.243_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ