NPPV療法における医療関連機器圧迫創傷評価を目的とした自発呼吸モデルの構築

説明

<p>【背景及び目的】これまで我々は強制換気下での非侵襲的陽圧換気(以下、NPPV)療法における医療関連機器圧迫創傷(以下、MDRPU)について研究してきた。そこで今回、生理的状況を模擬し自発呼吸モデルを構築・評価したので報告する。【方法】2肺構成テスト肺のうち、一方に強制換気設定のドライブ用人工呼吸器を接続し(以下、ドライブ肺)、もう一方をドライブ肺に固定したバー金具で連動動作させ自発呼吸(以下、自発呼吸肺)を模擬した。自発呼吸肺には人型模型にNPPVマスクを装着した評価用人工呼吸器を接続した。ドライブ用人工呼吸器ではPEEP及び一回換気量(以下、Vt)、評価用人工呼吸器ではPEEP及びトリガー設定変更による同調性を評価した。オート/ミストリガー等発生時を非同調とし発生確率(以下、非同調率)を検討した。【結果及び考察】トリガー設定の違いによる非同調率はフロートリガー及びAuto-Track(Sensitive)が33.3%、Auto-Trackが40%であった。本モデルはバー金具連動のため、バー金具/自発呼吸肺間距離要因である各PEEP差に加えドライブ肺Vtに依存すると考える。【結語】 NPPVにおける自発呼吸モデルの構築・評価の結果、バー金具/自発呼吸肺間距離要因の影響が大きいことが示唆された。今後は自発呼吸モデルを用いてNPPV療法におけるMDRPU評価に繋げていきたい。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual61 (Abstract), 308_2-308_2, 2023

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580295544126208
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual61.308_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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