生体医工学×医療者教育―効率的な知識・技術発展のためにー

DOI
  • 田原 卓矢
    昭和大学病院 臨床工学室 岐阜大学大学院 医学系研究科 医療者教育学専攻

抄録

<p>昨今、医療現場のみならず、教育の学術的発展は波及しているが、その専門家は少ない。医療者教育学の修士課程は、90年代には欧米で7校しか存在しなかったが、2020年には世界で160校以上の医療者教育学関係の修士過程が設立され、我が国でも2020年から医療者教育学修士課程が開校した。生体医工学会においても、教育講演として、若手への論文指導、研究を根づかせるための講演やどうすれば若手が興味を持って医工学研究に参入できるか、などのセッションが増えているように感じる。例えば、若手が素晴らしいアイデアを持っていたとしても、予算化し、医療機器創出を実現するにはハードルを感じてしまうだろう。また、論文に関しても研究の過程で必ず書かなければならないものではあるが、若手の研究者や大学院生では、どうやって書けばよいのか、何に注意しなければならないのか迷う場面が多いのではないだろうか。教育について学び、多くの若手に対して、さまざまな支援を実施することで、若手が感じているハードルを下げることができれば、若手による研究・論文等の活性化に寄与できるかもしれない。そういった専門家による適切な教育支援は、多くの実現可能性の向上と効率的な知識・技術の発展に貢献できると考える。本セッションでは、医療者教育学について学ぶ発表者から、専門職種の教育の可能性について紹介する。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual61 (Abstract), 97_2-97_2, 2023

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580295544183936
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual61.97_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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