産褥早期のマイナートラブルの実態~身体的側面に焦点を当てて~

書誌事項

タイトル別名
  • Minor troubles in postpartum physical condition

抄録

本研究の目的は,産褥期の看護支援を検討するために,産褥早期のマイナートラブルの実態について身体的側面から明らかにすることである。分析対象者は経腟分娩で出産した産褥3~5日目の褥婦28名のうちマイナートラブルを自覚した26名であった。研究デザインは半構成的面接法を用いた質的帰納的研究である。分析方法は録音したインタビュー内容を逐語録にし,褥婦が感じたマイナートラブル(身体的違和感や不快感)とその時期を抽出し,質的分析を行った。その結果,褥婦が感じた産褥早期のマイナートラブルの内容は【動作時および姿勢保持の不安定さや困難感】【腰部および骨盤周辺の違和感や痛み】【陰部周辺の違和感や不快感】【排泄に関する違和感や不快感】の4カテゴリーに分類された。また,マイナートラブルは全て分娩終了後から産褥3日目までに発症していた。これらより,産褥早期のマイナートラブルの実態を理解した上で十分な観察を行い,看護支援に繋げていくことの必要性が示唆された。

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