症例報告 魚骨異物感染から発生した頚動脈仮性動脈瘤破裂にステントグラフト治療を行った1例

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  • 魚骨異物感染から発生した頚動脈仮性動脈瘤破裂にステントグラフト治療を行った 1 例
  • ショウレイ ホウコク ギョコツ イブツ カンセン カラ ハッセイ シタ ケイドウミャク カセイ ドウミャクリュウ ハレツ ニ ステントグラフト チリョウ オ オコナッタ 1レイ

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症例は 79 才の女性で,魚を食べた後に咽頭の異物感があったが放置,15 日後に吐血し近くの病院で内視鏡検査を受けたが出血原不明,その 2 日後に発熱と右頚部腫脹,呼吸困難が出現し別の病院に転送された。CTで魚骨とガスを伴う膿瘍,右頚動脈の仮性動脈瘤が疑われた。血管外科で手術され,魚骨が摘出されたが血管が脆弱であり,血管形成が困難で手術翌日と術後 12 日目に多量に出血し循環不全となった。 外切開からのアプローチは困難と考えられ,血管内手術のため気管切開と人工呼吸管理のまま当院に転送された。仮性動脈瘤でありコイルと通常のメタルステントのみでの完全閉塞は困難と考え冠動脈緊急用ステントグラフトを用いて治療した。魚骨からの感染は縦隔膿瘍など重症化する場合があるため,痛みが軽い場合でも精査し,異物除去が重要であると示唆された。

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