今金町国保病院における救急搬送受け入れ状況 : 道南ドクターヘリ運用前後4年間の検討

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  • 臨床経験 今金町国保病院における救急搬送受け入れ状況 : 道南ドクターヘリ運用前後4年間の検討
  • リンショウ ケイケン イマカネマチ コクホ ビョウイン ニ オケル キュウキュウ ハンソウ ウケイレ ジョウキョウ : ドウナン ドクターヘリ ウンヨウ ゼンゴ 4ネンカン ノ ケントウ

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抄録

北海道の遠隔地である道南地区に存在する今金町国保病院において 2013 年 4 月から 2017 年 3 月までの救急搬送を調査した。当院における年間の救急搬入患者は 150 例程で,地域人口の減少にも関わらず,ほぼ横ばいであった。症例の 2/3 以上が 70 歳以上であり,1/3 が主として函館の 2 次救急以上の病院への転送を要した。 2015 年 2 月,函館にドクターヘリが導入され,迅速に 2 次以上の救急医療機関へ搬送可能と なった。その結果,生命を脅かされる脳卒中,心筋伷塞,急性腎不全など 15 例が迅速に搬送され,全例生存となった。日中の高度医療機関への転送は,ドクターヘリの運用開始で格段に時間短縮,人的保証がなされた。しかし,夜間や悪天候時の搬送,パラメデイカルも含めた人材運用には,まだ課題が残る。

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