スロッシング時の配水池沈殿物の舞い上がりに関する水理実験
書誌事項
- タイトル別名
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- Hydraulic Experiment on Sediments Uplifting in Water Distribution Tank During Sloshing
説明
水道システムの一構成要素である配水池の底部には沈殿物が堆積している。本研究は,配水池底面に沈殿物が有る状態で地震時にスロッシングが発生した場合に,配水池内の水流によって沈殿物が舞い上がるかを確認するため,小型の剛体水槽を用いて振動実験を行った。スロッシング時の水流を可視化するために水槽にトレーサのみを入れた実験と,沈殿物を入れて舞い上がりや濁度を計測する実験の2 種類を同一加振条件で振動させた。水槽の液面揺動の1 次周期をもつ正弦波でスロッシングを励起させたところ,ある水位を超えると水槽底部で側壁に近い位置で沈殿物が舞い上がり始め,濁度も上昇することが確認された。また,沈殿物の舞い上がりによる濁度上昇は,加振終了後に時間差をもって最大になることが実験でわかった。
収録刊行物
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- 自然災害科学
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自然災害科学 42 (S10), 21-33, 2023-10-15
日本自然災害学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390580328310577024
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- ISSN
- 24341037
- 02866021
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可