MR neurographyで正中神経の神経束にくびれを同定した神経痛性筋萎縮症の1例

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タイトル別名
  • MR neurography reveals fascicular constriction of the median nerve in a patient with neuralgic amyotrophy

抄録

<p>症例は37歳女性.インフルエンザワクチン接種1か月後に,右上肢激痛と脱力を来した.徒手筋力テストでは,母指指節間関節屈曲2・示指遠位指節間関節屈曲5・手関節屈曲4・前腕回内(肘屈曲)3で,神経痛性筋萎縮症とくに前骨間神経症候群と診断した.臨床所見から,円回内筋・撓側手根屈筋への分枝より近位での正中神経の障害が予測された.神経エコーでは明らかな異常を認めず,MR neurographyで肘関節より近位に正中神経 ‘くびれ’ を認め,‘くびれ’ 近位と遠位で正中神経の神経束の腫大と異常信号を認めた.神経束間剝離など手術適応があり,神経学的局所診断とともにMRIを使った的確な病巣診断が重要である.</p>

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参考文献 (22)*注記

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