<i>N</i>, <i>N</i>-ジメチルアルキルアミンを用いた銀ナノワイヤの新規調製法

  • 松根 英樹
    宮崎大学工学教育研究部 応用物質化学プログラム
  • 上野 佑貴
    九州大学大学院工学研究院 化学工学部門
  • 若松 寿紀
    宮崎大学工学教育研究部 応用物質化学プログラム
  • 藤本 優陽
    宮崎大学工学教育研究部 応用物質化学プログラム
  • 塩盛 弘一郎
    宮崎大学工学教育研究部 応用物質化学プログラム
  • 山本 剛
    九州大学大学院工学研究院 化学工学部門
  • 岸田 昌浩
    九州大学大学院工学研究院 化学工学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis of Silver Nanowires using <i>N</i>, <i>N</i>-Dimethylalkylamine

説明

<p>本報では銀ナノワイヤ(AgNW)の新規化学合成法について報告する.銀源に塩化銀(AgCl)および保護剤に N, N-ジメチルドデシルアミン塩酸塩(C12H25NMe2·HCl)を用いて,両者を N, N-ジメチルドデシルアミン中で混合して140°Cで加熱すると,まずC12H25NMe2·HClが融解し,次にこの融解液中でAgClが塩化物錯体AgCl n1– nを形成して均一に溶解した.さらに,この反応混合物に還元剤である N, N-ジベンジルヒドロキシアミンを加えると,反応初期では効率よく多重双晶粒子を生成し,24 h反応後には幅が50–100 nm, 長さが20 µm以上におよぶ高アスペクト比の形状をもつAgNWが生成した.精製後,熱重量測定を行うと残存有機物が少なく,清浄なAgNWであることがわかった.保護剤とAgClの仕込み比および保護剤の分子構造,反応温度などの調製条件が生成物の形状や収率にどのような影響をおよぼすか検証するとともにAgNWが生成する機構について考察した.</p>

収録刊行物

  • 化学工学論文集

    化学工学論文集 50 (1), 27-34, 2024-01-20

    公益社団法人 化学工学会

参考文献 (15)*注記

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